2001年9月11日、ペンタゴンに何が起きたのか
2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロでは、ハイジャックされた旅客機のうちの1機が、米国防総省本庁舎であるペンタゴンに激突しました。この攻撃は、ニューヨークの世界貿易センターへの突入と並び、同時多発テロの中核をなす出来事の一つです。
アメリカン航空77便のハイジャックと突入
ワシントンD.C.からロサンゼルスへ向かっていたアメリカン航空77便は、アルカイーダに関連する5人のテロリストによってハイジャックされました。犯人たちは操縦席を制圧した後、午前9時37分頃、機体をペンタゴンの西側の壁面に意図的に突入させました。
この強烈な衝撃により、建物の一部が崩壊し、激しい火災が発生しました。搭乗していた乗客・乗員64名(ハイジャック犯5名を含む)と、館内にいた国防総省職員ら125名、合わせて184名もの尊い命が失われました。なお、突入された区画が直前に耐爆改修工事を終えていたことが幸いし、犠牲者の規模は一段と大きくなる可能性がありましたが、それを免れたとも言われています。
同時多発テロ全体の流れ
9月11日の攻撃は、合計4機の旅客機を巻き込んだ組織的かつ計画的なテロでした。アメリカン航空11便とユナイテッド航空175便は、世界貿易センターの北棟と南棟にそれぞれ突入し、両タワーは後に崩壊しました。一方、ユナイテッド航空93便では、乗客たちがハイジャック犯に立ち向かった結果、機体は標的へ到達することなくペンシルベニア州の田園地帯に墜落しました。
歴史に残る影響
世界貿易センター、ペンタゴン、そしてペンシルベニア州で起きた一連の攻撃は、約3,000名の命を奪う未曾有の惨事となり、アメリカの歴史における重大な転換点となりました。この事件を受けて、アメリカはテロ対策・航空保安・外交政策を大幅に見直すことになり、運輸保安庁(TSA)の創設、空港セキュリティの強化、そしてアフガニスタン紛争の開始など、その後の国内外の政策や国際情勢に計り知れない影響を与え続けています。