ヨーロッパの歴史

第一次世界大戦でドイツが宣戦布告した国はどこ?開戦の経緯を解説

ドイツが宣戦布告した国とは

1914年に勃発した第一次世界大戦において、ドイツ帝国は次の3か国に対して宣戦布告を行いました。

  • ロシア帝国:1914年8月1日
  • フランス:1914年8月3日
  • ベルギー:1914年8月3日

これらの宣戦布告により、ヨーロッパの緊張は一気に全面戦争へと拡大していきました。

開戦までの経緯

ロシアへの宣戦布告(8月1日)

1914年6月28日のサライェボ事件(オーストリア皇太子夫妻暗殺事件)をきっかけに、オーストリア=ハンガリー帝国とセルビアの対立が深刻化しました。セルビアを支援するロシアが動員令を発布すると、ドイツは同盟国オーストリアを支援するため、8月1日にロシアに対して宣戦布告しました。

フランスへの宣戦布告(8月3日)

ロシアと軍事同盟を結んでいたフランスも動員に踏み切ったため、ドイツは8月3日にフランスへ宣戦布告。ドイツの参謀本部は、東西両正面の敵を避けるため、まず速やかにフランスを撃破するという「シュリーフェン・プラン」に基づく作戦を実行に移そうとしていました。

ベルギーへの宣戦布告(8月3日)

ドイツ軍はフランス攻撃のため、中立国であるベルギーの領内通過を要求しました。ベルギーがこれを拒否したため、ドイツは8月3日にベルギーにも宣戦布告し、翌8月4日にはベルギーへの侵攻を開始します。

イギリスの参戦へとつながった決定

このベルギー侵攻が大きな転換点となりました。ベルギーの中立は国際条約によって保障されており、その侵害を受けたイギリスは8月4日にドイツへ宣戦布告。こうして戦争はヨーロッパ列強すべてを巻き込む世界大戦へと発展していきました。

まとめ

ドイツが1914年に宣戦布告したのは、ロシア(8月1日)、フランス(8月3日)、ベルギー(8月3日)の3か国です。同盟関係と軍事作戦上の必要性が重なり、わずか数日のうちに宣戦布告が相次いだことが、第一次世界大戦の悲劇的な拡大につながりました。