カルティエとハドソンの遠征の特徴
カルティエとハドソンの遠征が、それ以前の大半の探検航海と異なっていた点の一つは、その主目的が既知の航路をたどってアジアへ向かうことではなく、未知の新航路の発見にあったことです。
両者とも「北西航路(ノースウェスト・パッセージ)」の探索を目指していました。北西航路とは、北アメリカ大陸の北側を通って大西洋と太平洋を結び、アジアとの直接貿易を可能にする海路のことです。
より探検的な性格を持つ遠征
当時の多くの航海が、ある程度知られた航路を利用してアジアとの交易を目指していたのに対し、カルティエとハドソンは地図に存在しない未知の海域へと船を出しました。目的地までの道筋がまったく分からない状態での挑戦であったため、彼らの遠征は交易路の確保という実利的な側面に加え、純粋な地理的探検としての性格を色濃く帯びていたのです。