ヨーロッパの歴史

重商主義はいつ始まったのか?その起源と歴史をわかりやすく解説

「重商主義(マーカンティリズム)」という言葉そのものが初めて使われたのは17世紀のことです。当時のヨーロッパ諸国が採用していた経済政策を説明するために、この用語が登場しました。

重商主義の実践は言葉より古い

しかし、興味深いことに、重商主義とされる経済政策そのものは、この言葉の誕生よりもはるかに前から存在していました。

具体的には、以下のような政策が挙げられます。

  • 関税による輸入品の制限
  • 国内産業への補助金
  • 特定の企業や組合に与えられる独占権

学者によって異なる起源の見方

重商主義の起源をどこに求めるかについては、歴史家の間でも見解が分かれています。

古代世界、例えばローマ帝国やギリシャの都市国家における貿易統制や富の蓄積政策に、その萌芽を見出す研究者もいます。一方で、中世ヨーロッパの商業都市やギルド制度の発展こそが重商主義の出発点だと主張する専門家も少なくありません。

まとめ

つまり、「重商主義」という言葉は17世紀に確立したものの、その考え方や実践自体は古代から中世にかけて段階的に形成されてきたと言えます。正確な開始年を一つに特定することは難しいものの、近世ヨーロッパ、特に16世紀から18世紀にかけて最も体系的に発展した経済思想であることは間違いありません。