アメリカ中西部に位置するウィスコンシン州がヨーロッパ人に初めて知られたのは、17世紀のことです。当時、フランスの探検家たちは新大陸への進出や「中国へ至る航路」の発見を目指して、五大湖地域をくまなく踏査していました。ここでは、ウィスコンシンの歴史に足跡を残した主なヨーロッパ人探検家たちを年代順にご紹介します。
サミュエル・ド・シャンプラン(1615〜1616年)
シャンプランは1608年にカナダのケベック市を建設したことで知られるフランスの探検家です。彼は五大湖地域の探検にも携わり、その活動範囲にはウィスコンシン方面も含まれていたとされています。
ジャン・ニコレ(1634年)
ニコレは、ヨーロッパ人として初めてウィスコンシンの地を探検した人物です。1634年、彼はグリーンベイに到達しました。中国へつながる航路を探し求めていたフランス人探検家であり、この到達がウィスコンシンにおけるヨーロッパ人活動の出発点となりました。
ピエール=エスプリ・ラディソンとメダール・デ・グロセリエール(1659〜1660年)
ラディソンとグロセリエールは、ハドソン湾を目指す旅の途中でウィスコンシンを通過したフランス人探検家のコンビです。彼らの探検は、のちの北米毛皮交易の発展にも大きな影響を与えました。
ジャック・マルケットとルイ・ジョリエ(1673年)
マルケット神父とジョリエは、1673年にミシシッピ川の探検を行ったことで有名なフランス人探検家です。二人はその壮大な旅の過程でウィスコンシンを横断し、この地域の地理的把握を大きく前進させました。
ロベール・ド・ラサール(1682年)
ラサールは1682年にミシシッピ川流域を探検したフランス人探検家です。彼もまたその旅路においてウィスコンシンを経由しており、ミシシッピ水系全体の探検史において重要な役割を果たしました。
まとめ
このように、ウィスコンシン州の探検史は、ニコレをはじめとするフランス人探検家たちの挑戦によって幕を開けました。彼らの足跡は、のちの毛皮交易の繁栄やフランス領ヌーベルフランスの拡大へとつながっていきます。五大湖とミシシッピ川を結ぶ要衝であったウィスコンシンは、北米開拓史において欠かせない舞台となったのです。