ヨーロッパの歴史

第一次世界大戦中の対米政策におけるドイツとイギリスの違いを説明しているのはどれ?

第一次世界大戦中、アメリカをめぐるドイツとイギリスの外交・軍事政策には明確な違いがありました。それぞれの戦略の特徴を理解することが、この問題を解く鍵となります。

正解の解説

ドイツは無制限潜水艦作戦(無制限潜水艦戦)を採用しました。1917年、ドイツはイギリス周辺海域を航行するあらゆる船舶を、中立国の船であっても警告なしに攻撃する方針を打ち出します。この政策はアメリカの船舶や国民の生命を直接脅かすものであり、後にアメリカが連合国側として参戦する重要なきっかけとなりました。

一方、イギリスは海軍の伝統的な戦略である海上封鎖に依存していました。世界有数の規模を誇るイギリス海軍は、ドイツへの物資や食料の流入を遮断することで、敵国を経済的に疲弊させることを目指しました。この封鎖は当時としては正統的な海軍戦術であり、無差別攻撃とは異なり、アメリカとの摩擦を直接的に生むものではありませんでした。

両国の政策比較

  • ドイツ: 潜水艦(Uボート)による無制限攻撃を実施し、警告なしに商船を撃沈。結果としてアメリカの強い反発を招いた。
  • イギリス: 優れた水上艦隊による従来型の海上封鎖を展開し、ドイツを経済的・軍事的に孤立させた。

したがって、この問題の答えは「ドイツが無制限潜水艦戦を推進した一方で、イギリスは海軍による伝統的な封鎖戦術に頼った」という記述です。両国の戦略の違いは、アメリカの参戦判断にも大きな影響を与えた点で歴史的に重要な意味を持っています。