ヨーロッパの歴史

スクエアキープ城の攻略に使われた武器とは?中世の攻城兵器を徹底解説

スクエアキープ城(方形主楼城)は、ノルマン・コンクエスト以降のイングランドで数多く建てられた堅固な石造りの城塞です。高く厚い城壁と狭間を備えたこの要塞を攻略するため、中世の攻撃側は多彩な攻城兵器と戦術を駆使しました。ここでは、その代表的な武器をご紹介します。

主な攻城兵器

破城槌(バッタリングラム)

木製のフレームに吊るされた、金属製の先端を持つ重い丸太です。勢いをつけて城門に激突させ、門を突き崩すために使用されました。

攻城塔(シージタワー)

攻撃者が城壁のてっぺんに到達できるよう設計された、背の高い木造タワーです。多くの場合、破城槌などの武器も搭載しており、移動要塞として機能しました。

トレビュシェット

大型のカタパルト式投石機です。反動の仕組みを利用して、城壁に向かって重い投射物を遠距離から発射しました。

マンゴネル

トレビュシェットを小型化したような投石機で、より小ぶりの投射物を発射するのに使われました。

バリスタ

巨大なクロスボウのような形状の武器です。城壁に向かって重い矢(ボルト)を鋭角に発射し、防御設備や守備兵を攻撃しました。

その他の武器と戦術

  • 梯子:城壁をよじ登って乗り越えるために使用されました。
  • 攻城梯子:城壁と攻城塔の間の隙間を渡れるよう、特別に設計された梯子です。
  • フックと鉤爪:城壁を引き倒したり、小さな開口部から城内へ侵入したりする際に活用されました。
  • 火攻め:城の建造物に放火したり、煙で守備兵を追い出したりするためによく用いられた戦術です。
  • 毒ガス:守備兵を無力化する目的で、場合によっては使用されることもありました。

このように、スクエアキープ城への攻撃は単一の兵器ではなく、投石機による遠距離砲撃、攻城塔や梯子を用いた接近戦、そして火や心理戦といった複合的な手段を組み合わせて行われていました。守備側も濠や矢狭間などで対策を講じており、包囲戦はまさしく技術と知恵のせめぎ合いだったのです。