フレンチ・インディアン戦争(1754年〜1763年)は、実は一般的に「忘れられた戦争」として知られているわけではありません。むしろ、北米大陸の歴史に深い影響を与えた重要な紛争として広く認識されています。
この戦争は、イギリスとフランスが北米における植民地支配をめぐって争った大規模な対立であり、世界的には七年戦争の一部として位置づけられています。戦争の結果、パリ条約(1763年)によりフランスはカナダやミシシッピ川以東の領土を失い、北米の勢力図は大きく塗り替えられることとなりました。
さらに、この戦争でイギリスが負った膨大な軍事費は、後のアメリカ植民地への課税強化につながり、アメリカ独立戦争の遠因となったとも言われています。そのため、フレンチ・インディアン戦争は単なる地域紛争にとどまらず、北米ひいては世界史の転換点となった出来事として高く評価されているのです。