第一次世界大戦(1914年〜1918年)の大半の期間、アメリカ合衆国は中立の立場を維持していました。アメリカが正式に参戦したのは1917年4月のことです。そのため、それ以前の時点では、ドイツ国内に駐留するアメリカ兵は一人も存在していませんでした。
参戦前後の状況
アメリカがドイツに宣戦布告した後も、両国は交戦状態にあったため、アメリカ軍がドイツ領内に部隊を展開させることはありませんでした。アメリカ遠征軍(AEF)は西部戦線、すなわちフランスやベルギーなどで戦っており、敵国であるドイツ本土に足を踏み入れることはなかったのです。
捕虜としてドイツにいたアメリカ人
ただし、例外的なケースとして、戦闘で捕虜となったアメリカ人兵士がドイツ国内の捕虜収容所に収容されていたことは事実です。特に1917年以降、西部戦線で捕らえられた米軍将兵の一部は、ドイツ各地の収容所で終戦まで抑留されました。その数は数百人から数千人規模とされています。
外交関係の変遷
開戦当初、アメリカとドイツの間には外交関係があり、ベルリンにはアメリカ大使館が置かれていました。しかし、1917年2月にドイツによる無制限潜水艦作戦の再開を受けてアメリカはドイツと断交し、同年4月6日の宣戦布告に伴い、外交官たちは本国へ引き揚げました。
このように、第一次世界大戦中にドイツ国内にいたアメリカ人は、正規の駐留兵ではなく、ごく一部の捕虜や、開戦前に帰国した元外交官・滞在市民などに限られています。