ヨーロッパの歴史

ロシア革命期に対立した3つの主要勢力とは?それぞれの思想と目標を解説

ロシア革命とそれに続く内戦の時代には、国の未来をめぐって複数の勢力が激しく衝突しました。互いに争った主な勢力は、次の3つです。

1. ボリシェヴィキ(急進的社会主義派)

ボリシェヴィキは、ウラジーミル・レーニンが率いたロシア社会民主労働党(RSDLP)内の急進派です。彼らは、労働者階級と農民が主体となって革命を実現すべきだと考え、社会主義国家の樹立を目指しました。1917年の十月革命で政権を掌握すると、赤軍を組織し、新体制を守るために戦い抜きました。

2. メンシェヴィキ(穏健派)

メンシェヴィキは、ユリー・マルトフが率いた、同じくロシア社会民主労働党内部の穏健な派閥です。彼らは、一挙の武力革命ではなく、議会制民主主義を通じた段階的な改革を重視し、民主共和国の建設を目標としていました。西欧型の議会政治による発展を理想とする点で、ボリシェヴィキと鋭く対立しました。

3. 白軍(反ボリシェヴィキ勢力)

白軍は、ボリシェヴィキに反対するさまざまな勢力が集まった、緩やかな連合体でした。ロシア内戦(1918年〜1921年)では赤軍と正面から戦いました。その構成は非常に幅広く、帝政復活を望む君主主義者や保守派だけでなく、自由主義者、さらには一部の社会主義者まで含まれていました。ただし、統一された指導部や明確な共通綱領を欠いていたことが、最終的な敗北につながったとされています。

まとめ

このように、ロシア革命期の対立構図は単なる二極対抗ではなく、急進的革命派・漸進的改革派・旧体制支持層を含む反革命連合という、複雑な三つ巴のものでした。この争いの帰結としてソビエト政権が確立され、20世紀の世界史に大きな影響を与えることになりました。