ヨーロッパの歴史

1800年代後半の帝国主義大国はどこ?世界を席巻した主要5カ国を解説

1800年代後半、世界を席巻した帝国主義大国

19世紀後半は、欧米列強がアジア・アフリカ・太平洋地域へ積極的に進出し、植民地や保護領を次々と獲得した「帝国主義の時代」でした。産業革命による経済力を背景に、各国は原料資源の確保と市場の拡大を求めて海外進出を加速させます。ここでは、この時代を代表する5つの帝国主義大国を紹介します。

1. イギリス(大英帝国)

大英帝国は、1800年代後半において世界最大の帝国でした。アフリカ、アジア、アメリカ大陸に広大な植民地と保護領を有し、「日の沈まぬ国」と称されました。特にインドは「帝国最大の宝石」と呼ばれ、世界最強の海軍力と世界的な貿易網を武器に、圧倒的な覇権を誇っていました。

2. フランス(フランス植民地帝国)

フランスは、イギリスに次ぐ規模の植民地帝国を築き上げました。北アフリカのアルジェリア、東南アジアのインドシナ半島、西アフリカ、太平洋諸島などに植民地と保護領を保有し、アジア・アフリカ・アメリカ大陸の広い範囲に勢力を広げていました。

3. ロシア(ロシア帝国)

ロシア帝国は、ヨーロッパからアジア、一時は北アメリカ(アラスカ)まで及ぶ約2,200万平方キロメートルという巨大な領土を擁する大を擁する大陸国家でした。シベリア鉄道の建設を推進しながら極東への影響力を強め、従来型の領土拡張によって帝国の規模を拡大していきました。

4. ドイツ(ドイツ帝国)

1871年の統一後に列強の仲間入りを果たしたドイツ帝国は、「世界政策」を掲げて帝国主義競争に参入しました。アフリカのドイツ領東アフリカやドイツ領南西アフリカ、太平洋のニューギニアなどに植民地と保護領を獲得し、後発大国として存在感を示しました。

5. アメリカ合衆国

アメリカは、1898年の米西戦争を契機に本格的な帝国主義国家へと転身しました。フィリピン、グアム、プエルトリコなどの領土を獲得し、ハワイを併合。カリブ海と太平洋を中心に影響力を急速に拡大していきました。

まとめ

1800年代後半の帝国主義を牽引したのは、イギリス、フランス、ロシア、ドイツ、アメリカの5カ国です。既存の植民地大国だったイギリスとフランス、大陸型拡張を続けたロシア、そして新興勢力のドイツとアメリカと、それぞれの歩みは異なりますが、いずれもその後の20世紀の国際関係を形作る大きな存在となりました。