植民地ニューイングランドの人口急増の背景
17世紀の植民地時代、ニューイングランド地方は北米植民地の中でも際立って高い人口増加率を記録しました。その背景には、移民の流入、高い出生率、そして低い死亡率という三つの大きな要因がありました。
1. 宗教的・経済的動機による移民の流入
ニューイングランドを建設したピューリタンに続き、宗教的自由を求めるさまざまなグループが次々と移住してきました。具体的には、分離派、クエーカー、バプテスト、さらにフランスから迫害を逃れて渡ってきたユグノーなどが含まれます。
また、宗教的な動機だけではありません。新天地での経済的機会を求めてイギリスから渡ってきた入植者も数多くおり、豊かな土地や商業の可能性が多くの人々をニューイングランドへと引きつけました。
2. 非常に高い出生率
ピューリタンの家庭では子どもの数が非常に多く、これが人口急増の最大の要因となりました。平均的なピューリタンの女性は8人の子どもを産み、中には12人や13人という大所帯を持つ家庭も決して珍しくありませんでした。
3. イギリス本国より低い死亡率
ニューイングランドの死亡率は、イギリス本国と比べてはるかに低い水準にとどまりました。これには以下のような要因が挙げられます。
- より健康的な気候
- 栄養バランスの取れた食事
- 医療環境の改善
こうした好条件が重なり、乳幼児の生存率が高まり、住民の平均寿命も延びることになりました。
まとめ
ニューイングランドにおける急速な人口増加は、宗教的自由と経済的機会を求める移民の流入、大家族主義に基づく高い出生率、そして良好な生活環境による低い死亡率が組み合わさった結果でした。この人口の拡大は、後のアメリカ社会の形成に大きな影響を与えることとなりました。