ヨーロッパの歴史

スターリングラード攻防戦:ナチス・ドイツが初めて大敗北を喫したのはいつか?

スターリングラード攻防戦とは

第二次世界大戦における東部戦線の最大の転換点となったのが、スターリングラード攻防戦です。この決定的な戦いは1942年後半に本格化し、ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーが、ソ連の重要な工業都市であるスターリングラード(現在のヴォルゴグラード)の占領を部隊に強く命じたことから始まりました。

ヒトラーの執着と戦局の行き詰まり

ヴォルガ川沿いに位置するスターリングラードは、工業生産の拠点であるだけでなく、その名がソ連指導者スターリンにちなんでいたこともあり、ヒトラーにとって象徴的な意味を持つ都市でした。しかし、ドイツ軍の猛攻に対し、赤軍(ソ連軍)は市街戦で徹底的に抵抗し、攻撃側の進撃を食い止めることに成功しました。

包囲網とドイツ軍の降伏

1942年11月、ソ連軍は「ウラヌス作戦」を発動し、スターリングラードに展開していたドイツ軍とその同盟国軍を完全に包囲しました。補給を断たれた枢軸軍将兵は極寒の中で窮地に陥り、ついに1943年2月、残存部隊が降伏しました。これにより、ドイツ第6軍は壊滅的な打撃を受けました。

戦争の転換点としての意義

スターリングラード攻防戦は、第二次世界大戦全体の帰趨を決定づける転換点となりました。それまで東部戦線で攻勢を続けてきたナチス・ドイツは、この大敗北以降、守勢に回らざるを得なくなりました。一方のソ連は自信を深め、その後ベルリンへ向けて反攻を開始していくことになります。