ヨーロッパの歴史

15世紀、極東貿易におけるイタリアの独占に真っ先に挑んだヨーロッパの国はどこ?

答えはポルトガルです。15世紀、地中海貿易をほぼ支配していたイタリアの都市国家に対して、最初にその独占打破へ動き出したのがポルトガルでした。

イタリアの独占とはどのようなものだったのか

中世後期のヨーロッパでは、香辛料・絹・宝石といった東洋の贅沢品が、アラビア商人の手を経てヴェネツィアやジェノヴァなどのイタリア海洋都市に運ばれ、そこからヨーロッパ各地へ再輸出されていました。この仲介貿易によって莫大な富を蓄えていたのがイタリアの都市国家であり、他国は高額な価格を受け入れるしかありませんでした。

ポルトガルが挑戦した背景

大西洋に面したポルトガルは、地中海の既存の貿易網から取り残された存在でした。イタリア商人に多額の中継マージンを支払わずに済むよう、アジアへ直接つながる新しい航路を開拓することが、国家の最重要課題となったのです。

エンリケ航海王子と探検の推進

15世紀前半、エンリケ航海王子の後援のもと、ポルトガルはアフリカ西岸沿いの探検を本格化させました。船団は着実に南下を重ね、1488年にはバルトロメウ・ディアスがアフリカ最南端の喜望峰に到達します。これにより、インド洋への道が現実的なものとなりました。

ヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路の確立

そして1498年、ヴァスコ・ダ・ガマが喜望峰を回る航路でインドのカリカットに到達しました。これによりヨーロッパとアジアを直接結ぶ海路が開かれ、イタリア都市国家による陸路・中継貿易の独占は崩れ始めます。

まとめ

15世紀に極東との貿易におけるイタリアの独占打破に最初に挑んだのはポルトガルです。その挑戦は大航海時代の幕開けとなり、以降の世界貿易と歴史の流れを根本から変えることになりました。