オペラ『リゴレット』の名アリア「女心の歌(La donna è mobile)」を聴いたことのない人はいないでしょう。また、1979年のフランシス・フォード・コッポラ監督映画『地獄の黙示録』の忘れがたいシーンで流れる、あの迫力満点の「ワルキューレの騎行」を忘れられるでしょうか。これらはいずれも19世紀に作曲されたクラシック音楽の旋律であり、時の試練に耐え、今日でもほぼすべての人々に聴かれ、認識され続けている名曲です。その作者であるイタリアのジュゼッペ・ヴェルディとドイツのリヒャルト・ワーグナーは、ちょうど200年前に生まれました。これを記念し、ペルー音楽委員会が主催する「センテナリーズ2013(Centenarios 2013)」シリーズにおいて、ペルー屈指の歌手・演奏家たちによって両作曲家が称えられることになりました。同イベントは各種機関の後援を受けて開催されます。
ヴェルディとワーグナーは、史上最もよく知られたクラシック音楽の作曲家ですが、「センテナリーズ2013」は、それほど知名度こそ高くないものの、20世紀に輝かしい音楽的遺産を残したもう二人の音楽家の作品に出会う絶好の機会にもなります。一人は生誕100年を迎えたイギリスのベンジャミン・ブリテン、もう一人は没後50年となるフランスのフランシス・プーランクです。ブリテンとプーランクは、ヴェルディやワーグナーと同じく生涯を音楽に捧げ、ピアノと管弦楽のための見事な作品、オペラ、協奏曲、そして質の高い合唱作品の数々を後世に残しました。
ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)、リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)、ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)、フランシス・プーランク(1899-1963)の四人は、9月9日(月)、10日(火)、11日(水)の午後7時30分より、ペルー北米文化協会(IPCNA)ホール(Av. Angamos Oeste 120, Miraflores)にて偲ばれます。入場は無料です。
クラシック音楽愛好家の皆さまのご来場を心よりお待ちしています。三日間のプログラムは以下の通りです。
9日(月):声楽とピアノによるリサイタル
出演:米国フロリダガルフコースト大学から特別ゲストとして、ソプラノのジーニー・ダーネル(Jeanie Darnell)とピアニストのマイケル・バロン(Michael Baron)が登場します。ブリテンの生誕100年を記念して彼の作品を披露するほか、没後50年となるプーランクの楽曲も演奏します。さらに、ヴェルディとワーグナーの室内楽作品も取り上げられ、最も広く知られるオペラとは異なる、二人の創作のもう一つの側面が映し出されます。
10日(火):フランシス・プーランクへのトリビュート
出演:二日目はプーランクだけに捧げられたプログラムです。国立音楽院の教授であるカルメン・エスコベドとディエゴ・プエルタス(ピアノ)が、四手のためのソナタと二台ピアノのための協奏曲を演奏します。また、国立交響楽団の首席奏者カルロス・オタロラ(オーボエ)とルイス・バルガス(クラリネット)が、若きシニ・ルエダ(フルート)と共演し、このフランス作曲家の室内楽レパートリーの精華をお届けします。
11日(水):詩と歌のコンサート
出演:国立音楽院出身の実力派演奏家、ウィルソン・イダルゴ(テノール)、ロサ・パロディ(ソプラノ)、ジュリアーナ・コントレラス(ピアノ)が、顕彰される四人の作曲家による多彩なプログラムを披露します。
参考:アンドレア・ボチェッリが歌う「女心の歌」。ジュゼッペ・ヴェルディが1851年に作曲したオペラ『リゴレット』第3幕のアリアです。