古代の歴史

HMSヴィクトリー号――トラファルガーの海戦で輝いた英国海軍の伝説的戦列艦

HMSヴィクトリー号――トラファルガーの海戦で輝いた英国海軍の伝説的戦列艦
HMSヴィクトリー(HMS Victory)は、イギリス海イギリス海軍が誇る100門搭載の一等戦列艦です。1759年から1765年にかけて建造され、1778年に正式に就役しました。世界最古の現役軍艦として知られ、イギリス海軍史上最も有名な軍艦の一つとされています。

基本情報

所属:イギリス海軍
進水:1765年
就役:1778年
母港:チャタム(現在はポーツマス)

主な性能諸元

船種:戦列艦(一等艦)
全長:56.70メートル
全幅:15.80メートル
喫水:7.44メートル
排水量:約3,556トン
推進方式:帆走

武装

32ポンド砲:30門
24ポンド砲:28門
12ポンド砲:30門
6ポンド砲:14門
68ポンドカロネード砲:2門
18ポンドカロネード砲:6門

華々しい戦歴

ヴィクトリー号は、アメリカ独立戦争、フランス革命戦争、ナポレオン戦争と、18世紀後半から19世紀初頭にかけてのイギリスの主要な海上戦争すべてに参戦しました。

1778年のウェサン島の海戦ではオーガスタス・ケッペル提督の旗艦として、1797年のサン・ビセンテ岬の海戦ではジョン・ジャーヴィス提督の旗艦として活躍しました。そして何より有名なのが、1805年のトラファルガーの海戦です。ホレーショ・ネルソン提督の旗艦としてフランス・スペイン連合艦隊を破り、この海戦での活躍によってヴィクトリー号は不朽の名声を獲得することとなりました。

退役後の歩みと現在

1824年に現役任務から退いたヴィクトリー号は、その後も特別な存在であり続けました。1922年にはポーツマスで本格的な保存修復工事が開始され、歴史的遺産としての保全が進められました。

現在もヴィクトリー号は形式上、イギリス海軍第二海卿(Second Sea Lord)の旗艦としての地位を保持しており、ポーツマス歴史造船所で博物館船として一般公開されています。200年以上の時を経てもなお現役の軍籍にあるという点で、世界でも類まれな軍艦といえるでしょう。