古代の歴史

ミニガンとは?その仕組みと歴史をわかりやすく解説

ミニガンとは?その仕組みと歴史をわかりやすく解説

ミニガンとは

ミニガン(minigun)は、ガトリング砲の原理を採用した高射速の機関銃です。複数の銃身を外部動力で回転させながら連続発射する構造を持ち、使用する弾薬は小銃用で、口径が20mm未満のものを指します。口径が20mmを超える同型式の兵器は、「ガトリング型自動砲(自動機関砲)」と分類されます。

歴史と作動原理

ミニガンの作動原理は、19世紀にリチャード・J・ガトリングが考案したガトリング銃と同じものであり、その利点と欠点も共通しています。複数の銃身はシリンダーブロックによって保護され、駆動源には電動式、油圧式、空気圧式のいずれかが用いられるのが一般的です。外部動力による強制駆動のため、薬室への給弾不良が起きても排莢・再装填が継続でき、作動の信頼性が高い点が大きな特徴です。

1960年代初頭、アメリカがベトナム戦争に本格的に介入すると、地上で活動する米軍ヘリコプターには機関銃が搭載されるようになりました。これは、ベトコンの歩兵部隊に対して、高射速かつ短時間の連射で対抗する必要があったためです。

そこでゼネラル・エレクトリック(GE)社の技術者たちは1960年、20mm機関砲「M61 バルカン」の口径を7.62×51mm NATO弾へと変更する改良を施しました。こうして誕生したのが「M134 ミニガン」であり、毎分約1,500発という圧倒的な発射速度を実現しました。「ミニ」という名称は、元となった20mmのバルカン砲と比べて小型であることに由来します。

M134 ミニガンは直ちに米軍のヘリコプターに採用され、機体ごとに用意された様々なマウントポイント(取付箇所)に装着されました。具体的には、ベル OH-6 カイユースやベル OH-58 キオワのサイドポッド、AH-1 コブラのターレット(銃塔)やスタブウィング、UH-1 ヒューイのドア、パイロン、ナセルなどが挙げられます。さらに、これ以外にも多数のヘリコプターや固定翼機に搭載され、ベトナム戦争における米軍の火力支援の中核を担いました。

大型航空機への搭載

近接航空火力支援(CAS)を目的として、大型の航空機にもミニガンが搭載されました。代表例としては、ダグラス AC-47 スプーキー、フェアチャイルド AC-119 ガンシップ、そして AC-130 スペクター ガンシップなどのガンシップ(対地攻撃専用機)が知られています。これらの機体は側面に集中して火器を配し、低高度から持続的な制圧射撃を行うことで、地上部隊を強力に支援しました。