古代の歴史

イヴァン(ユヴァン)とは?アーサー王伝説の「獅子の騎士」の物語

イヴァンのプロフィール

イヴァン(Yvain)は、アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人です。ウェールズ語では「オワイン(Owein)」とも呼ばれます。魔女モルガン(モーガン・ル・フェイ)とウリエン王の息子であり、騎士カログレナンの従兄弟にあたります。

クリスチアン・ド・トロワの物語

イヴァンは、12世紀フランスの詩人クリスチアン・ド・トロワによる騎士道物語『イヴァン、または獅子の騎士』(Yvain ou le Chevalier au lion)の主人公として広く知られています。この作品は中世騎士道文学の代表作の一つとされています。

魔法の泉を守る黒騎士との決闘

数々の冒険の中で、イヴァンは魔法の泉を守護する「黒い騎士」に挑み、見事これを打ち破ります。

獅子との友情

また別の冒険では、蛇に襲われていた一頭の獅子を救い出します。この出来事をきっかけに、イヴァンはその獅子と固い友情で結ばれ、「獅子の騎士」という称号で呼ばれるようになりました。

マロリー版とスタインベックによる翻案

トマス・マロリーの『アーサー王の死』では、イヴァンはガウェインやモルトらと共に旅をし、道中で三人の乙女たちに出会います。乙女たちは彼らをさまざまな冒険へと導いていくのです。この場面は、後にアメリカの作家ジョン・スタインベックによって翻案され、乙女が剣術の師匠という独自の設定へと生まれ変わりました。

ローディーヌとの結婚

物語の中で、イヴァンはローディーヌという女性と結婚します。彼女は、イヴァンが倒したあの泉の守護者の騎士の未亡人でした。仇でありながら結ばれるという、騎士道物語ならではの劇的な展開が描かれています。