古代の歴史

クフ王の大ピラミッド――ギザにそびえる古代最大の石造建築のすべて

クフ王の大ピラミッド――ギザにそびえる古代最大の石造建築のすべて

カイロ近郊、ギザの台地にそびえ立つクフ王(カイオプス)の大ピラミッドは、古代世界七不思議の中で唯一現存する建造物です。約4500年前、エジプト第4王朝のファラオ・クフ王のために築かれたこの巨大な王墓について、その規模と構造を詳しく見ていきましょう。

寸法

完成当時の高さは146.6メートルに達しました。一辺の長さは約230メートルで、その建設には推計23万個もの石灰岩ブロックが必要だったと考えられています。

重量と体積

体積は約252万1000立方メートル、総重量はおよそ575万トンにのぼると見積もられています。古代の歴史家ヘロドトスの記録によれば、その建設には10万人の労働者が従事したといいます。

上神殿(葬祭殿)

柱廊(ポルチコ)を備えた長方形のこの神殿では、亡くなったファラオの来世における生存を保証するための儀式や供物が捧げられました。神殿は参道(コーズウェイ)によって下神殿と結ばれていたことが知られています。

外装

完成当初、大ピラミッドはトゥーラ産の良質な白い石灰岩で覆われていましたが、今日ではその姿を見ることはできません。また、内部の仕上げには必要に応じてアスワン産の花崗岩が用いられました。

王妃のピラミッド

大ピラミッドの周辺には、「衛星ピラミッド」と呼ばれる4つの小ピラミッドが存在します。うち1つは王の分霊である「カー」のために、残る3つは王妃たちのために建てられたと考えられています。

太陽の船

大ピラミッドの南側面に沿って、全長43.4メートルにおよぶレバノン杉造りの「太陽の船」が、1000個以上の部品に分解された状態で埋納坑から発見されました。これはファラオが来世において太陽神ラーとともに天を旅するための船だとされています。

周辺の墓

ファラオの一族や国家の高官たちは、ピラミッドの周囲に自らの墓を築くことを許された特権的な人々でした。こうすることで、ファラオの葬祭殿で執り行われる供物や儀礼の恩恵に間接的にあずかることができたのです。