古代の歴史

植民地時代のメキシコで行政とカトリック教会の最高位を占めたのはどの集団か?

植民地行政とカトリック教会の頂点に立った「ペニンスラーレス」

スペインによるメキシコ(ヌエバ・エスパーニャ)植民地支配の時代、植民地行政機関およびカトリック教会の最高位を独占していたのは、スペイン本国(イベリア半島)生まれの人々、すなわち「ペニンスラーレス(peninsulares)」と呼ばれるグループでした。

「ガチュピネス」という別称

彼らは「ガチュピネス(gachupines)」という通称でも知られていました。この呼称は、ナワトル語の「シャカリ(xacalli=砂丘の家々に住む人々)」に由来するという説があります。

なぜ彼らが最高位を占めていたのか

ペニンスラーレスは、総督(ビセレイ)、アウディエンシア(高等裁判所)の判事、司教や大司教といった要職をほぼ独占していました。これは、スペイン王権が本国出身者への信頼を優先し、植民地社会への統制を強化するためでした。

一方、現地生まれのスペイン系住民であるクリオージョ(criollos)は、経済力を持っていても高位への登用から排除されることが多く、この格差が後にメキシコ独立運動の重要な背景となりました。