アングロサクソン時代(およそ5世紀から11世紀のイングランド)のドアは、主に木材で作られていました。そのため、色は一律ではなく、茶色や黒を中心としたさまざまな色合いだったと考えられています。
木材の種類による色の違い
ドアの色合いを左右した最大の要因は、使用された木材の種類です。
- オーク(ナラ):硬くて丈夫な材木として好まれ、比較的濃い茶色から黒褐色に近い印象を与えました。
- 松などの針葉樹:入手しやすい材木で、明るめの黄褐色のドアになることもありました。
経年変化による色の変化
もうひとつの重要な要素は「ドアの古さ」です。木製のドアは時間の経過とともに風化し、日光や雨にさらされることで徐々に灰色がかったり、黒ずんでいきます。
つまり、新しく作られたドアは明るい茶色に見えても、長年使い込まれた古いドアはほぼ黒色に見えたことでしょう。
まとめ
アングロサクソンのドアの色に唯一の正解はありません。「木材の種類」と「経年による劣化」という2つの条件によって、淡い茶色からほぼ黒色まで、幅広い色合いが存在していました。