古代の歴史

アビア・フォルジャー・フランクリン家の子孫は本当にフォルジャーズ・コーヒーを設立したのか?

「ベンジャミン・フランクリンの母アビア・フォルジャーの子孫が、あの有名なフォルジャーズ・コーヒーを設立したのではないか」という説を耳にしたことがある人も多いでしょう。しかし、結論から言えば、そのような事実を裏付ける証拠は一切存在しません。

アビア・フォルジャー・フランクリンとは誰か

アビア・フォルジャー・フランクリン(Abiah Folger Franklin)は、17世紀にマサチューセッツ州ナンタケット島で生まれた人物で、アメリカの建国の父の一人であるベンジャミン・フランクリンの母親として知られています。彼女の一族であるフォルジャー家は、ニューイングランド地方の歴史において重要な役割を果たしてきました。

フォルジャーズ・コーヒーの創設者は別人

一方、アメリカを代表するコーヒーブランドであるフォルジャーズ(Folgers)は、1850年にジェームズ・A・フォルジャー(James A. Folger)によって設立されました。当時カリフォルニアではゴールドラッシュが起きており、サンフランシスコに渡ったジェームズは、鉱山労働者向けに焙煎済みのコーヒー豆を販売する事業を始めました。これが後の「J.A. Folger & Co.」、すなわちフォルジャーズ・コーヒーの起源です。

両者の間につながりはあるのか

ここで重要なのは、ジェームズ・A・フォルジャーはアビア・フォルジャー・フランクリンの血縁者ではないという点です。「Folger」という同じ姓を持っているため、両者に関係があると誤解されやすいのですが、姓が一致しているだけで、家系としてのつながりを示す記録や証拠は確認されていません。

まとめ

アビア・フォルジャー・フランクリン家の子孫がフォルジャーズ・コーヒーを設立したという話は、あくまで俗説にすぎません。同社は1850年、ゴールドラッシュ期のサンフランシスコでジェームズ・A・フォルジャーによって独立して創業されたものであり、フランクリン家との直接的な関係はないとされています。歴史上の有名人と有名ブランドを結びつけたいという心理から生まれた都市伝説の一つと言えるでしょう。