古代の歴史

植民地時代のアメリカでかつら職人の見習いになるまでにかかった期間とは?

植民地時代のアメリカにおいて、かつら職人(wigmaker)は決して一般的な職業ではありませんでした。当時のほとんどの入植者は、シンプルな髪型で日常を過ごすか、あるいはヨーロッパから輸入された高価なかつらを着用していました。

そのため、植民地内でかつら職人の徒弟として修業できる機会自体が限られていました。それでも職人を目指す場合は、当時の標準的な徒弟制度に従い、およそ7年間の修業期間が必要とされるのが通例でした。この間、見習いは師匠のもとで毛の選別や処理、編み込み、かつらの組み立てといった技術を一から学んでいきました。

輸入品に頼っていたかつら事情

18世紀のアメリカ植民地では、かつらは主に上流階級や法律家、軍人などが社会的地位を示すために着用するものでした。国内の職人が少なかったため、質の高いかつらの多くはロンドンなどのヨーロッパの都市から輸入され、非常に高価な品物でした。

こうした背景から、植民地で本格的なかつら職人として独立できたのはごく一部の人々にとどまり、大半の住民にとってかつらは手の届かない贅沢品だったのです。