1779年にコピー機は発明されていない
「1779年にコピー機を発明したのは誰ですか?」という問いに対する正確な答えは、「その年にはコピー機は発明されていない」というものです。1779年はまだ産業革命の初期段階であり、今日私たちがイメージするような事務用コピー機は存在していませんでした。
トーマス・ジェファーソンと「ポリグラフ」(1804年)
初期の複写装置として特に有名なのが、アメリカ合衆国の大統領トーマス・ジェファーソンが愛用した「ポリグラフ(Polygraph)」です。これはペンに連動してもう一本のペンが同じ動きを再現し、書きながら同時に複製を作れるという優れた装置でした。
ただし、この装置を実際に発明したのはイギリス人の発明家ジョン・アイザック・ホーキンス(John Isaac Hawkins)で、ジェファーソンはその改良と普及に大きく貢献した人物として知られています。
ジェームズ・ワットの手紙複写機(1780年)
また、1779年前後の時代に実在した複写技術として見逃せないのが、蒸気機関の改良で有名なジェームズ・ワット(James Watt)による「手紙複写機(コピープレス)」です。ワットは特殊なインクで書いた文書を湿らせた薄紙に圧着して転写するこの装置を開発し、1780年に特許を取得しました。ビジネス文書の控えを取るための実用的な手段として広く使われ、これが商業的に成功した最初の複写機の一つとされています。
まとめ
つまり、1779年の時点でコピー機は発明されておらず、その後、ワットの複写機(1780年)やホーキンス発明・ジェファーソン活用のポリグラフ(19世紀初頭)といった装置が登場し、現代のコピー機へとつながる複写技術の歴史が始まったのです。