古代の歴史

1921年のシルバーダラーの価値はいくら?相場の目安と「IN GOD WE TRVST」表記の真実

1921年に鋳造されたアメリカの1ドル銀貨(シルバーダラー)は、コレクターの間で人気の高い銘柄です。この記事では、そのおおよその価値と、硬貨に刻まれた「IN GOD WE TRVST」という独特な表記について詳しく解説します。

1921年のシルバーダラーには2種類存在する

1921年は、長く続いたモーガンドル(Morgan Dollar)シリーズの最終年であると同時に、新しいピースダラー(Peace Dollar)シリーズの初年度でもあります。同じ年号でもどちらのタイプかによって価値が大きく異なるため、まず見分けることが重要です。

1921年モーガンドル

約4,400万枚と発行枚数が多く、比較的入手しやすい銘柄です。流通品(F〜AUグレード)でおおよそ30〜50ドル程度、未使用状態(MSグレード)では150〜300ドル以上になることもあります。

1921年ピースダラー(ハイレリーフ)

初年度にあたる1921年ピースダラーは、発行枚数が約100万枚と少なく、ハイレリーフ(浮き彫りが深い)デザインのため希少性が高いのが特徴です。流通品でも100〜200ドル前後、MS64以上の美品では1,000ドルを超える評価となる例もあります。

「IN GOD WE TRVST」は偽物ではない

1921年ピースダラーの表面には「IN GOD WE TRVST」と刻まれています。「TRUST」ではなく「TRVST」となっているため、「偽造硬貨ではないか」と疑う方もいますが、これは誤解です。

実は、「In God We Trust」の標語は1864年の2セント硬貨以来、アメリカの硬貨に採用されてきた歴史があります。ピースダラーにおける「V」の表記は、古代ローマの碑文に倣った意図的なデザインであり、ラテン語風の書体として「U」の代わりに「V」が用いられています。つまり、この表記こそが正規のデザインであり、むしろ本物の証拠の一つと言えるのです。

銀地金としての価値(メルトバリュー)

シルバーダラーは純度90%の銀を0.7734トロイオンス含有しています。そのため、コレクション価値とは別に、銀価格に連動する地金価値が必ず伴います。近年の銀行情では、おおよそ20〜25ドル程度が下限の目安となります。

まとめ

1921年のシルバーダラーの価値は、種類(モーガンかピースか)、保存状態(グレード)、そして銀相場によって変動します。
・1921年モーガンドル:流通品で約30〜50ドル
・1921年ピースダラー:流通品で約100〜200ドル、美品では1,000ドル超も
また、「IN GOD WE TRVST」の表記は当時の正式なデザインであり、偽物を意味するものではありません。売却や鑑定を検討する際は、信頼できるコインディーラーやグレーディングサービス(PCGS、NGCなど)に相談することをおすすめします。