古代の歴史

アメリカ先住民はピルグリムたちをどのように助けたのか?5つの支援を解説

アメリカ先住民がピルグリムたちを支えた5つの方法

1620年、「メイフラワー号」で新大陸に渡ったイギリスの清教徒たち(ピルグリム・ファーザーズ)は、慣れない土地で厳しい冬を迎え、多くの命を落としかけていました。そんな彼らを救ったのが、この地に古くから暮らしていた先住民、特にワンパノアグ族の人々でした。ここでは、先住民がピルグリムたちに与えた具体的な支援を5つの観点から紹介します。

1. 食料の提供と農業の指導

1620年から1621年にかけての厳しい冬、ピルグリムたちは飢えと病気に苦しみました。先住民は彼らに食料を分け与えただけでなく、トウモロコシ、カボチャ、豆といった作物の栽培方法を丁寧に教えました。さらに、狩猟肉や魚、貝類なども提供し、飢餓からの脱出を助けました。

2. 住居の建設支援

先住民はピルグリムたちが最初の家を建てる際にも協力しました。木材、茅(かや)、動物の皮などの建材を提供し、建設作業を手伝っています。加えて、作物を野生動物から守るための柵や、魚を効率よく捕らえるための漁場(ヤナ)づくりにも助力しました。

3. 言語の伝授

先住民は自分たちの言葉をピルグリムたちに教え、両者のコミュニケーションを可能にしました。「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」といった日常的な言葉や表現から学び始め、次第にお互いの文化への理解を深めていきました。

4. 医療知識の共有

先住民は長い歴史の中で培った薬草の知識をピルグリムたちに伝えました。例えば、痛みの緩和には柳の樹皮やヤロウ(セイヨウノコギリソウ)を使う方法など、さまざまな植物を活用した治療法を教え、病気やけがの手当てに役立ててもらいました。

5. 生存技術の伝授

未知の荒野で生き延びるために不可欠だったのが、先住民の生存技術でした。狩りの仕方、釣り方、罠の張り方、食料や水場の探し方などを一から教え、地域に生息する動植物の特徴やその利用法についても幅広い知識を伝えました。

有名な恩人:スクァント

特に有名なのが、パタクセット族出身のスクァント(ティスカンタム)です。かつて捕らわれた経験から英語を身につけていた彼は、ピルグリムたちに英語で話しかけ、農耕や漁労のコツ、土地の環境について詳しく教えました。彼の尽力は、1621年の秋に最初の収穫を祝う「感謝祭」の起源につながったとも言われています。

こうした先住民の多大な支援がなければ、ピルグリムたちが新大陸での定住に成功することはなかったでしょう。感謝祭の起源をたどるとき、先住民との協力関係の存在は決して忘れてはならない重要な要素なのです。