古代の歴史

ゼウスの前には誰がいた?父クロノスと母レアの物語

ゼウスの両親——ティタン神族のクロノスとレア

ギリシャ神話において、全能の神ゼウスの前に君臨していたのは、父であるクロノス(Kronos、クロノスとも表記されます)と、母であるレアです。二人はいずれもティタン神族に属し、クロノスは時間を、レアは大地の豊穣と農業を司る神として知られています。

我が子を呑み込む王、クロノスの恐怖

クロノス自身もまた、父ウラノスを倒して王座に就いた過去を持っていました。そのため「いつか自分の子供にも同じ運命が訪れる」という予言に怯えるようになります。この恐怖から、クロノスは子供が生まれるや否や、その場で丸呑みにしてしまうという恐ろしい行動を繰り返したのです。

母レアの機転がゼウスを救った

ゼウスは末の子として生まれましたが、母レアは我が子を失うことにもう耐えられませんでした。そこで彼女は、産着に包んだ石をゼウスの身代わりとしてクロノスに差し出します。それに気づかなかったクロノスは石を呑み込み、ゼウスは密かに島へ連れ出されて育てられることになりました。

やがて成長したゼウスは父に戦いを挑み、腹の中に閉じ込められていた兄弟姉妹たちを解放します。こうしてオリュンポスの新たな神々の時代が幕を開けたのです。