はい、その通りです。聖書の創世記11章2節には、バベルの塔が「シナルの地」で建設されたと明確に記されています。
シナルの地とはどこか
「シナル」とは、一般にメソポタミア(チグリス川とユーフラテス川の間の地域)を指すと考えられています。この地域は、現在のイラクに相当します。古代において、この肥沃な平野は文明発祥の地の一つであり、都市や巨大建造物が次々と築かれました。
創世記の記述
創世記11章によると、大洪水の後、人々は東の方から移動してきてシナルの地に平野を見つけ、そこに定住しました。そして彼らはこう語り合ったと伝えられています。
「さあ、れんがを作って、よく焼こう」。彼らは石の代わりにれんがを用い、漆喰の代わりにアスファルトを使いました。さらに「天まで届く塔のある町を建てよう」と計画したのです(創世記11章3~4節)。
バベルの塔の候補地
正確な場所は特定されていませんが、学者たちの間ではいくつかの有力な候補地が挙げられています。
- バビロン:ユーフラテス川沿いに位置し、「バベル」という名前との関連性から最も有力視される候補です。実際、バビロンには巨大なジッグラト(階段状神殿)であるエテメナンキが存在しました。
- エリドゥ:シュメール最古の都市の一つとされ、大きなジッグラトの遺跡が残っています。
- ボルシッパ:バビロンの南西に位置し、ここにも大きなジッグラトの遺構があります。
考古学的背景
メソポタミアでは、日干しれんがと焼きれんが、そしてアスファルト(天然ピッチ)を建材として使用する建築技術が古くから発達していました。これは創世記の記述とよく一致しており、聖書の記録が当時の実情を正確に反映していることを示唆しています。
まとめ
バベルの塔は、聖書の記述によればシナルの地=メソポタミア(現在のイラク)に建設されました。正確な位置は不明ですが、バビロン周辺のジッグラト遺跡がそのモデルとなった可能性が高いと考えられています。