世界で最も長く人が住み続けている都市として知られているのが、シリアの首都ダマスカスです。考古学的な調査によると、この地には早くも紀元前9000年頃から人々が定住していたとされ、その歴史は1万1千年以上に及ぶと考えられています。
肥沃な大地が育んだ交易の要衝
ダマスカスはシリアの南西部に位置し、リフ・ディマシュク県の中心地として栄えてきました。肥沃な谷あいに位置するこの都市は、古くから東西交易の重要な拠点であり、その立地が長い繁栄を支えてきました。
数多くの文明が交差する街
ダマスカスの歴史には、アラム人、ギリシャ人、ローマ人、ビザンツ(東ローマ)帝国、そしてアラブ勢力など、実に多彩な文明が関わってきました。それぞれの時代の文化が積み重なり、独特の街並みと豊かな文化を形成してきたのです。
美しい建築物の宝庫
ダマスカスは美しい歴史的建造物でも有名です。中でもウマイヤ・モスク(ウマイヤド・モスク)は、世界最大級かつ最古のモスクの一つとして知られ、イスラム建築の傑作として多くの観光客や研究者を魅了しています。
1万年を超える歳月を通じて人類の文明を見守り続けてきたダマスカスは、「生きた歴史博物館」とも呼ぶべき、世界屈指の歴史都市といえるでしょう。