古代の歴史

アステカを征服したのは「神」ではなくエルナン・コルテスだった?その真相と征服の全貌

アステカ帝国を征服したのは、スペインのコンキスタドール(征服者)であるエルナン・コルテス(Hernán Cortés)です。彼は神ではなく、あくまで人間の軍事指導者でした。

エルナン・コルテスとは何者?

コルテスは1485年頃にスペインで生まれ、1519年に約500名の兵士とともにメキシコ湾岸に上陸しました。圧倒的に少数の兵力ながら、火器や馬といった技術的優位性、そしてアステカに従属していた現地勢力との同盟を巧みに活用し、1521年には帝国の首都テノチティトランを陥落させました。

なぜ「神」という言葉が使われるのか?

この疑問の背景には、アステカの人々がコルテスを神とみなしたという有名な説があります。白い肌で東方からやって来る神ケツァルコアトルの帰還予言と結びつけられたためとされますが、近年の歴史研究では、この「神として迎えられた」逸話は後世に創作された伝説である可能性が高いと指摘されています。

アステカ帝国滅亡の本当の要因

アステカ帝国の崩壊は、単一の原因ではなく複数の要因が重なった結果でした。

  • スペイン人が持ち込んだ天然痘などの感染症による壊滅的な人口減少
  • アステカの支配に不満を持っていたトラスカラなどの周辺民族との同盟
  • 鉄製の武器・防具と火砲による軍事的優位
  • 先住民の通訳・外交官マリンチェ(ラ・マリンチェ)による卓越した交渉力

つまり、アステカを征服したのは神でも超人的な存在でもなく、エルナン・コルテス率いるスペイン勢力です。その成功は、疫病、政治的な分裂、軍事的優位性といった複合的な条件が偶然重なった結果だったのです。