古代の歴史

世界最古の通貨は何か?1200年以上の歴史を持つ英ポンドの物語

現存する世界最古の通貨は「英ポンド」

現在も使用され続けている世界最古の通貨として広く知られているのが、イギリスの通貨「スターリング・ポンド(£)」、通称・英ポンドです。ユーロやドルといった主要通貨の中でも、ポンドは際立って長い歴史を誇り、「古代から続く通貨」として特別な存在となっています。

8世紀に遡るポンドの起源

英ポンドの歴史は、なんと8世紀にまで遡ることができます。当時、アングロサクソン人たちが「ポンド」と呼ばれる銀貨を導入したのが始まりでした。この銀貨1枚は、240ペニーに相当する価値を持っていました。この「1ポンド=240ペニー」という体系は、1971年の十進法移行まで約1000年以上にわたってイギリスの通貨制度の基礎となりました。

1694年、近代的なポンドが誕生

今日私たちが知っている形のスターリング・ポンドが確立されたのは、1694年のことです。この年、王立造幣局(ロイヤル・ミント)が1ポンド、2ポンド、5ポンドの各額面の金貨の発行を開始しました。これにより、ポンドは中世の銀本位制の通貨から、より体系的で信頼性の高い近代通貨へと進化を遂げたのです。

イギリス国外でも使われるポンド

スターリング・ポンドは現在もイギリスの公式通貨としての地位を保ち続けています。さらに興味深いことに、マン島、ジャージー島、ガーンジー島といった王室属領の地域でも採用されており、これらの地域では独自のデザインのポンド紙幣・硬貨が発行されています。1200年以上の時を超えて今なお現役で使われ続けるポンドは、まさに「生きた歴史」と呼ぶにふさわしい通貨だと言えるでしょう。