「ゆりかごを揺らす手が世界を支配する」の出典
「ゆりかごを揺らす手が世界を支配する(The hand that rocks the cradle rules the world)」という有名な言葉は、19世紀アメリカの詩人ウィリアム・ロス・ウォレス(William Ross Wallace)によるものです。この言葉は、彼が1865年に発表した詩「What Rules the World?(何が世界を支配するのか)」の中で詠まれた一節に由来しています。
ウィリアム・ロス・ウォレスとは
ウォレスは1819年にアメリカ合衆国ケンタッキー州レキシントンで生まれた詩人・作曲家です。ニューヨークで弁護士として活動する傍ら、詩作を続けました。彼の作品の中でも、この「What Rules the World?」の一節は最も広く知られることになりました。
この言葉の意味とは
この表現は文字通りに受け取るべきものではなく、母親の存在や影響力の偉大さを称えた言葉として理解されています。
- ゆりかごを揺らす手=幼い子どもを育てる母親の手
- 子ども時代に受ける教育や愛情が、その人が成長して社会に与える影響を左右する
- すなわち、次世代を育てる母親こそが、世界の未来を形作る原動力である
当時の社会では、政治や経済といった公的な領域を男性が支配していると見なされていましたが、この詩は「真に世界を動かしているのは家庭で子どもを育てる母親の存在だ」という視点を提唱しました。
後世への影響
この言葉は詩の発表以来、ことわざのように広く引用され続けています。演説や書物、さらには1992年のハリウッド映画『ゆりかごを揺らす手(The Hand That Rocks the Cradle)』のタイトルにも採用されるなど、英語圏において母性や育児の重要性を語る際の定番表現となりました。
まとめ
「ゆりかごを揺らす手が世界を支配する」という言葉は、ウィリアム・ロス・ウォレスが1865年の詩「What Rules the World?」で残した一節です。母親の育児が子どもの人格ひいては社会全体を形作るという考えを示したこの言葉は、150年以上経った今もなお、世界中で愛され引用され続けています。