古代の歴史

中世の公爵は何を着ていた?身分と時代で変わる貴族の服装

中世の公爵の服装とは

中世ヨーロッパにおいて、公爵は最上位級の貴族として、その身分にふさわしい華やかな服装を身につけていました。ただし、着る服は時代や地域、そして社会的地位によって大きく異なっていました。ここでは、中世の公爵が日常的に着用していた代表的な衣装をご紹介します。

公爵が着用した主な衣装

チュニック(トゥニック)

チュニックは、男性・女性を問わず着用された、丈が長めでゆったりとした基本的な衣服です。リネン(亜麻)、ウール(羊毛)、さらには高級品としてシルク(絹)など、さまざまな素材で作られていました。公爵のような高位貴族は、特に上質な布地を選び、身分の高さを示していました。

マントル(外套)

マントルは、チュニックの上から羽織る長くゆったりした外套のことです。儀式や公式の場では欠かせないアイテムで、ベルベット(ビロード)や毛皮といった贅沢な素材で仕立てられることが多く、権威と富の象徴とされていました。

ホーズ(脚衣)

ホーズは、腰から足先までの脚部を覆う、体に密着するタイプのレギングスです。ウールやリネンが主な素材で、当時の男性貴族の標準的なスタイルでした。

履物

公爵たちは通常、革製の靴やブーツを履いていました。実用性だけでなく装飾性にもこだわり、ステータスを表す工夫が施されることもありました。

帽子

帽子は単なる防寒具ではなく、身分や地位を示す重要なシンボルでした。公爵に人気のあった帽子には、頭部にフィットする「コイフ」、肩まで布が垂れる「シャペロン」、そして羽飾りのついた帽子などがあります。

アクセサリーも忘れずに

これらの衣装に加えて、公爵は宝石類、ベルト、剣などのアクセサリーを身につけることもありました。これらは装飾であると同時に、権力や武勇を誇示するための大切なアイテムでもあったのです。