コリント式(コリンティアン・オーダー)は、古代ギリシャで誕生したとされる建築様式です。その最大の特徴は、アカンサスの葉や渦巻き模様で丹念に装飾された精緻な柱頭を備えた、溝彫りのある円柱にあります。
三大オーダーの中で最も華麗な様式
西洋古典建築を代表する三大オーダーといえば、ドーリア式、イオニア式、そしてコリント式です。この中でもコリント式の柱は、最も装飾性が高く華やかなことで知られています。シンプルで力強いドーリア式、渦巻き(ボルテール)が特徴のイオニア式と比べると、コリント式は繊細な彫刻による装飾が際立ち、優雅さと格調を兼ね備えた様式といえるでしょう。
最古の例は紀元前5世紀に遡る
現存する最古のコリント式柱の例は、紀元前5世紀頃まで遡ります。代表的なものとしては、ペロポネソス半島のバッサエにあるアポロン・エピクリオス神殿の内部柱が挙げられます。
こうした初期のコリント式柱は、ギリシャ本土やヘレニズム世界の神殿など、重要度の高い建造物に用いられていました。その後、ローマ時代になるとコリント式は一層好まれるようになり、神殿や凱旋門、浴場など帝国の権威を象徴する建築に広く採用されることとなります。