ヨセフがエジプトへ行くことになったのは、兄弟たちによる裏切りがきっかけでした。旧約聖書「創世記」第37章によると、父ヤコブ(イスラエル)に寵愛されていたヨセフは、兄たちから嫉妬と憎しみを受けていました。
兄弟たちによって売られる
ある日、ヨセフが兄たちのもとへ遣わされると、彼らは当初ヨセフを殺そうと考えました。しかし、長兄ルベンの取りなしもあり、実際には井戸の中に入れられたヨセフは、通りかかった商人の一団(隊商)に銀20シェケルで売り渡されることになりました。
こうしてヨセフは、エジプトへ向かう交易の隊商とともに故郷カナンを離れ、はるか遠い異国の地へと連れて行かれたのです。
エジプトでの新たな生活
エジプトに着いたヨセフは、ファラオ(王)の侍衛長であるポティファルという人物に買い取られました。ポティファルの家で仕えることになったヨセフは、やがて主人からの信頼を得て家全体を任されるまでになります。
一見すると不幸な出来事でしたが、このエジプトへの旅こそが、後にヨセフが飢饉の際に家族を救う重要人物へと成長する、神のご計画の第一歩となったと聖書は語っています。