シッダールタの享年は「80歳」
仏教の伝承によれば、シッダールタ・ガウタマ(ゴータマ・ブッダ)、すなわち釈迦は、80年の生涯を全うしてこの世を去ったとされています。釈迦は29歳で出家し、35歳で悟りを開いてから約45年間にわたり布教活動を続け、多くの弟子たちに教えを伝えました。
入滅の地はインドのクシナガラ
釈迦が亡くなった場所は、現在のインド北部ウッタル・プラデーシュ州にあるクシナガラ(Kushinagar)です。この地は「沙羅双樹(さらそうじゅ)の下で入滅した」という有名な故事の舞台として知られており、現在では仏教徒にとって最重要の巡礼地の一つとされています。
生没年には諸説あり
釈迦の正確な生没年については、複数の説が存在します。南伝仏教(上座部仏教)では紀元前624年〜紀元前544年とする説が伝えられ、北伝仏教では紀元前566年〜紀元前486年とする説が広く知られています。ただし、どの説においても「享年80歳」という点は共通しています。
最期の旅路と入滅の様子
伝承によると、釈迦は晩年、旅の途中で体調を崩しながらも弟子たちとともに歩みを続け、クシナガラにたどり着きました。そして沙羅双樹の間に横たわり、最後の教えを説いた後、静かに息を引き取ったといわれています。この死は「入滅(にゅうめつ)」と呼ばれ、すべての煩悩を焼き尽くした者だけが到達できる安らかな境地への移行を意味します。
釈迦の教えは入滅後も弟子たちによって受け継がれ、時代と国境を越えて今日まで世界中に広がり続けています。