古代の歴史

エリザベス1世はロンドン塔にどのくらいの期間幽閉されていたのか?

結論:幽閉期間は約2か月

後のイングランド女王エリザベス1世は、1554年3月17日から同年5月19日までの約2か月間、ロンドン塔に幽閉されていました。当時はまだ王女であったエリザベスは、異母姉であるメアリー1世(カトリック女王)の命令により収監されました。

幽閉された背景

エリザベスがロンドン塔に送られた直接のきっかけは、1554年に起こった「ワイアットの反乱」です。この反乱は、メアリー1世とスペイン王子フェリペとの結婚に反対する勢力によって計画されました。反乱の首謀者たちがエリザベスを女王に擁立しようとしていた疑いが持たれ、彼女も共謀者として逮捕・投獄されることになったのです。

メアリー1世にとって、プロテスタントである妹のエリザベスは王位継承上の脅威であり、反乱を口実に排除する好機とも見なされていました。一説には処刑すら検討されたと言われています。

ロンドン塔での日々

エリザベスはテムズ川を船で運ばれ、ロンドン塔の「トレイターズ・ゲート(裏切り者の門)」から入塔したと伝えられています。雨の中、塔の石段に座り込んで入ることを拒んだという逸話も有名です。

幽閉中、エリザベスは塔内の宮殿地区に軟禁され、厳しい尋問を受けながらも、自分の無実を巧みに主張し続けました。証拠不十分だったことや、周囲の取り成しもあり、彼女への処刑は実行されませんでした。

釈放後、そして女王へ

1554年5月19日、エリザベスはロンドン塔から釈放され、その後しばらくは地方での監視生活を余儀なくされました。しかし1558年11月、メアリー1世が死去すると、25歳のエリザベスはイングランド女王として即位します。

ロンドン塔での幽閉体験は、エリザベス1世の人生における最大の危機の一つであり、その後の彼女の慎重さと政治的手腕を形作った重要な経験となりました。彼女は「エリザベス朝黄金時代」と呼ばれる繁栄の時代を築き上げ、イングランド史上最も名高い君主の一人となったのです。