英語の「past」という言葉は、日本語で「過去」と訳されますが、実は形容詞・名詞・副詞・前置詞という複数の品詞で使われる、とても多義的な単語です。ここでは、それぞれの品詞における意味をわかりやすく整理して解説します。
1. 形容詞としての「past」
形容詞として使われる場合、「過ぎ去った」「以前の」といった時間的な意味を表します。主な意味は以下の通りです。
- 過ぎ去った時代の、過去に属する
- 時間的に前の、より早い時期の
- すでに存在しない、起こらなくなった
- 元の、前の(例:past president=前会長)
- 終わった、完了した
- 時代遅れの、廃れた
- 空間的・位置的に後ろにある
- 後方に位置する
2. 名詞としての「past」
名詞としては「過去」という期間や、そこに存在した出来事そのものを指します。
- すでに過ぎ去った時間のまとまり
- かつて存在した出来事・人・物事の総体
- 歴史、既往の記録
- 現在より前の時代
- 動詞の過去形(文法用語として)
3. 副詞としての「past」
副詞として使うと、移動や経過を表すニュアンスが加わります。
- 過ぎ去った方向へ、昔の方へ
- 〜を越えて、さらに先へ
- 〜のそばを通って、経由して
4. 前置詞としての「past」
前置詞としては、空間や時間の「通過・超過」を表すのが特徴です。
- (場所・位置が)〜を越えたところに
- 〜よりも先へ
- (時間が)〜を過ぎて(例:half past six=6時半)
- 〜の後で
- 〜にもかかわらず、〜の範囲を超えて(例:past help=助けようがない)
このように「past」一つでも、品詞によって意味や使い方が大きく変わります。日常会話では「in the past(過去には)」のような名詞用法や「half past〜」のような時刻表現が特によく登場するので、ぜひ使い分けをマスターしてみてください。