考古学的発見

今夏の古代ローマ演劇めぐり――スペインの遺跡で楽しむ「考古学アジェンダ」

雑誌のページから、時間を超えた旅へご案内します。誌面で画像・地図・文章でお伝えしている歴史の世界を、実際に訪れて体験できる場所やイベントを紹介するのが本企画の目的です。今回は、古代ローマの「ショー」――演劇と娯楽の世界を取り上げます。

「考古学アジェンダ」初回となる今回は、スペインに残るローマ文化の遺跡を巡る旅をご提案します。ダビッド・ビボ・イ・コディナ氏が『考古学と歴史』第2号で語るように、古代ローマの劇場では、舞台に立つ者たちを「悪名高い存在」と見るか「名士」と見るか、観客の評価が揺れ動いていました。古代ローマのエンターテインメントの世界と、そのスターたちが受けた社会的評価を描いた同記事は必読です。クリスティアーノ・ロナウドやペネロペ・クルス、ペドロ・アルモドバルとはまったく異なる、もう一つのスターの世界がそこに広がっています。

今夏の古代ローマ演劇めぐり――スペインの遺跡で楽しむ「考古学アジェンダ」

今夏のおすすめ「考古学」プラン

  • メリダ古典演劇祭(7月1日~8月27日):エストレマドゥーラ州の州都メリダにあるローマ劇場で毎年夏に開催される、古典文化ファン必見の祭典です。7月初旬に開幕しましたが、8月27日までまだ間に合います。祭典が運営に参加している「ローマン・ルシタニア展」も併せて見学するチャンスです。
  • アンダルシアのローマ劇場:イタリカ、バエロ・クラウディア、マラガの各ローマ劇場でも、今夏は古典演劇の充実したプログラムが用意されています。スケジュールをぜひチェックしてください。中には一回限りの公演や、まもなく終了する演目もあります。
  • サグント:ローマ劇場の周辺環境を活かした文化プログラム「第32回サグント・ア・エスセーナ夏祭り(XXXII Festival d'Estiu Sagunt a Escena)」が開催されます。現代作品も含まれる、やや折衷的な構成が特徴です。
  • カルタヘナ:カルタヘナ・ローマ劇場博物館では、演劇公演にとどまらず、ローマ時代のカルタヘナを巡るガイド付きツアーや、夜間に実施される劇仕立てのツアーなども企画されています。
  • 競技場・円形闘技場の遺跡:メリダ、タラゴナ、イタリカ(セビリア)など、スペイン各地に残る古代の戦車競技場(サーカス)や円形闘技場の遺跡訪問もおすすめです。
今夏の古代ローマ演劇めぐり――スペインの遺跡で楽しむ「考古学アジェンダ」

コメント欄では、その他の「考古学的」な旅行プランもぜひご提案ください。歴史を愛する読者の皆様の参考になるはずです!