マドリードでローマのルシタニアの世界を発見
- ルシタニア戦士の巨大な一体彫刻が、リスボン以外で初めて展示される唯一無二の作品
- ポルトガルの「国宝」16点を含む、200点以上のコレクションを展示
- モバイルアプリと「iBeacon」を活用した、先駆的な来館者体験を提供
国立考古学博物館(MAN)は、展覧会「ローマのルシタニア――二つの民族の起源」を公開する。本展では、2000年以上前に現在のポルトガル、スペインのエストレマドゥーラ州、そしてアンダルシア州最西部にあたる地域に創設されたローマ属州ルシタニアの歴史を、マドリードで初めて紹介する。
文部文化スポーツ省、ポルトガル文化遺産総局(Direção-Geral do Património Cultural)、そしてスペイン文化振興庁(AC/E)が主催する本展は、ポルトガルの13機関とスペインの3機関から集められた200点以上の作品を通じて、5世紀にわたる歴史をたどる。特にリスボン国立考古学博物館(MNA)とメリダ国立ローマ美術館(MNAR)の協力は大きく、両館は所蔵品の中から100点を超える名品を貸し出している。
ポルトガルの「国宝」16点が勢揃い
展示の見どころは、ポルトガル政府によって「国宝」に指定された16点の歴史的・考古学的価値の高い文化財である。そのひとつが、高さ2メートルを超えるルシタニア戦士の花崗岩彫刻だ。展覧会の入口を飾るこの唯一無二の作品は、リスボン以外で展示されるのは今回が初めてとなる。
さらに本展では、ルシタニア語による碑文の唯一の現存例であるアロンシェスの石碑、アルテル・ド・シャンの「メドゥーサの家」のフレスコ画、カンポ・マジョール出土の記念碑的な青銅製武器、ソアレス・ドス・レイス国立博物館所蔵の石棺、リスボン国立考古学博物館コレクションのトーレ・デ・パルマ出土青銅器一式、そしてラゴス市立博物館ドクター・ジョゼ・フォルモジーニョ所蔵の皇帝ガリエヌスの頭部など、重要な作品の数々が展示される。
ローマ西方で最も知られていない属州
既知の世界の果てに位置し、多様な民族によって形成され、その創設には大きな政治的意義があったにもかかわらず、ルシタニアは今日でもローマ西方で最も知られていない属州のひとつである。
その首都であるアウグスタ・エメリタ植民市は、ディオクレティアヌス帝の行政改革以降、帝国西部で最も重要な都市へと発展し、イベリア半島における最初の実質的な首都となった。
「ローマのルシタニア」展は、数十年にわたる研究の集大成であり、スペインとポルトガルの行政機関・研究機関が参画した国境を越えた共同プロジェクトの成果である。キュレーションを担当するのは、メリダ国立ローマ美術館のホセ・マリア・アルバレス氏とトリニダード・ノガレス氏、リスボン国立考古学博物館のアントニオ・カルヴァリョ氏、そしてリスボン大学文学部のカルロス・ファビアオン氏である。
無料のガイドツアーとスマートフォンアプリによる鑑賞
展覧会は、通常の博物館開館時間中、入場無料で10月16日まで開催される。また、7月5日からは火曜日から金曜日の12時と18時に、無料のガイドツアーが実施される予定だ。
さらにMANでは、スペインの博物館として先駆的な新しい来館者体験も提供している。近接通信システム(iBeaconおよびジオフェンシング)を活用したモバイル向け無料アプリ「Bemuseums」を使えば、本展のために特別に制作されたコンテンツの案内を受けながら、ローマのルシタニアを自分のペースで巡ることができる。
アプリには、展示作品の一部の碑文の朗読を含む24のラテン語フレーズが収録されるなど、充実した内容となっている。アプリおよび関連情報は、Apple StoreとGoogle Playから、博物館入口のMANインフォメーションポイント、または公式ウェブサイトwww.man.esから入手できる。