大航海時代は中世ではなく「近世」に分類される
結論から言うと、大航海時代は中世には数えられません。大航海時代は、15世紀後半から18世紀後半にかけて続いた近世(初期近代)に位置づけられる歴史区分だからです。
一方、中世(中華圏や日本では「 medieval period 」とも呼ばれるヨーロッパ史の時代区分)は、おおよそ5世紀から15世紀までの時期を指します。つまり、大航海時代が本格的に始まった15世紀末以降は、すでに中世が終わり、新しい時代へと移行していたのです。
なぜ中世との境界線になるのか
歴史学では、1453年のコンスタンティノープル陥落や1492年のクリストファー・コロンブスによるアメリカ大陸到達などが、中世から近世への転換点としてよく挙げられます。
これらの出来事をきっかけに、ヨーロッパ諸国はアジアや新大陸との交易路の開拓に乗り出し、世界規模での交流が活発化しました。この動きこそが大航海時代の始まりであり、まさに「近代的世界」の幕開けを象徴する出来事だったのです。
時代区分のおさらい
- 古代: おおよそ5世紀以前
- 中世: 5世紀〜15世紀頃
- 近世: 15世紀後半〜18世紀後半頃(大航海時代はこの時期)
まとめ
大航海時代は、中世が終わった後に始まった近世の出来事です。したがって、「大航海時代は中世に数えられるか?」という問いに対する答えはノーとなります。むしろ大航海時代は、中世的な世界秩序を終わらせ、グローバルな近代社会への扉を開いた重要な転換期だと捉えることができます。