考古学的発見

クリストファー・コロンブスが最初に発見した土地はどこ?サン・サルバドル島の歴史

1492年、ジェノヴァ出身の探検家クリストファー・コロンブスは、スペイン王室の支援を受けて大西洋横断の航海に出発しました。その航海で最初に到達した土地は、現在のバハマ諸島に属する島であり、コロンブスはこれを「サン・サルバドル(San Salvador=神聖な救済者)」と命名しました。上陸したのは1492年10月12日のことだと考えられています。

先住民が呼んだ本来の名前「グアナハニ」

サン・サルバドルと名付けられたこの島には、もともとタイノ系の先住民(ルカヤン人)が暮らしていました。彼らはこの島を「グアナハニ(Guanahani)」と呼んでいたと伝えられています。
コロンブスは上陸した瞬間、自分がアジアの東端、すなわち「インド」に到達したと確信し、現地の人々を「インディオ」と呼びました。この誤解が、後に「インディアン」という呼称として定着していったと言われています。

正確な上陸地点をめぐる議論

興味深いことに、コロンブスが実際に足を踏み入れた島がどれであったかについては、今日まで確定的な結論が出ていません。最有力候補とされるのが現在のワトリング島(サン・サルバドル島)ですが、そのほかにもサマナ・キー説やプラナ・ケイズ説など、複数の島が候補として挙げられています。
この謎が残された理由は、コロンブス自身の航海日誌の記録が不正確だったことや、当時の測量技術には限界があったことによると考えられます。

世界史における意義

いずれの島であったにせよ、この上陸はヨーロッパとアメリカ大陸をつなぐ恒久的な接触の始まりを意味する、世界史における重大な転換点でした。この出来事をきっかけに、大西洋を挟んだ人・物・文化の交流が本格的に始まり、その後の世界の歴史は大きく動いていくことになったのです。