歴史上の人物

ブラックハンド(マノ・ネラ)とは?主要メンバー7人の名前と役割を徹底解説

ブラックハンド(Black Hand、イタリア語で「マノ・ネラ/Mano Nera」)は、19世紀後半にシチリア島で発生し、その後イタリア各地やアメリカ合衆国へと広まった秘密犯罪結社です。恐喝、脅迫、殺人など、さまざまな犯罪活動に関与していたことで知られています。本記事では、ブラックハンドの代表的なメンバーと、それぞれが組織内で果たした役割について詳しく解説します。

ブラックハンドの主要メンバーとその役割

1. ジュゼッペ・モレッロ(Giuseppe Morello)

シチリア出身の移民で、ニューヨークにおけるブラックハンドの創設メンバー兼指導者の一人とされる人物です。イースト・ハーレム一帯の犯罪活動を支配下に置き、その冷酷かつ容赦のない手法で恐れられていました。

2. イニャツィオ・ルポ(Ignazio Lupo)

「狼(The Wolf)」の異名を持つ、ニューヨークのブラックハンドを代表するもう一人の有力指導者です。贋札製造や恐喝をはじめ、多岐にわたる犯罪事業に深く関与していました。

3. サルヴァトーレ・ダキーラ(Salvatore D'Aquila)

「ドン・トット(Don Totò)」の通称でも知られる人物で、ブルックリンのウィリアムズバーグ地区を拠点に活動した強力な指導者です。イタリア系コミュニティへの厳格な支配と、労働ラケット(労働組合を利用した恐喝行為)への関与で有名でした。

4. ジュゼッペ・ザンガラ(Giuseppe Zangara)

1933年、当時大統領選挙で勝利したばかりのフランクリン・D・ルーズベルトの暗殺未遂事件によって悪名を馳せたメンバーです。この罪により終身刑を宣告されました。

5. マリア・バルベッラ(Maria Barbella)

男性中心だった組織の中で数少ない女性メンバーの一人であり、ニューヨークでの恐喝活動に関与していました。その攻撃的で大胆な手法は多くの人々に恐怖を与え、イタリア系コミュニティでは広くその名が知られていました。

6. ヴィト・カッショ・フェッロ(Vito Cascio Ferro)

シチリア生まれのマフィアで、20世紀初頭のブラックハンドにおける高位のメンバーとみなされていました。幅広い犯罪活動に関わり、特に暴力的な気質で知られていた人物です。

7. パオロ・ヴァッカレッリ(Paolo Vaccarelli)

ニューヨークの縫製業界における労働ラケットへの関与で知られるメンバーです。暴力と威嚇を駆使して労働組合を支配下に置き、企業から金銭を巻き上げていました。

まとめ

以上の人物たちは、イタリアおよびアメリカ合衆国において、ブラックハンドの犯罪活動を主導し、組織化し、実行する上で重要な役割を担っていました。ただし注意すべき点として、ブラックハンドは一枚岩の中央集権的な組織ではなく、地域ごとに異なるリーダーや派閥が独自に活動する、緩やかに連携した犯罪ネットワークであったということが挙げられます。