はじめに 中世ヨーロッパ史において、神聖ローマ帝国は宗教的権威(教皇)と世俗的権力(皇帝)が複雑に絡み合った独特の存在でした。本記事では、試験対策にも役立つ神聖ローマ帝国に関する演習問題を4問取り上げ、それぞれに丁寧な解説を付します。叙任権闘争、双頭の鷲の紋章、帝国の成立と滅亡まで、重要ポイントを確認していきましょう。 問題1 1076年2月、教皇グレゴリウス7世は、ドイツの司教たちがローマ教皇庁からの独立を宣言した決定に対抗し、神聖ローマ帝国の君主ハインリヒ4世を破門しました。この出来事は、中世における教皇庁と帝国の間で起こった最も重要な対立の一つである「叙任権闘争」(1075~1122年