プロイセン王国を特徴づけていたのは、何よりも高い軍事化の水準でした。オーストリア、フランス、ロシアといった強大国に四方を囲まれた小国であるプロイセンは、国家の存続を賭けて軍事力の強化に尽力し続けました。フリードリヒ2世(大王)の治世には、貴族子弟に軍隊指揮の技術を教授するため、ベルリンに最初の戦争アカデミーが開設されています。

ナポレオン戦後の士官学校拡充とダンツィヒ開校
ナポレオンに対する解放戦争を経た後、プロイセンは社会全体の軍事化をさらに加速させました。19世紀には、ダンツィヒをはじめとするプロイセン各地の都市に次々と士官学校が設立され、1859年にはダンツィヒ士官学校が開校し、若者たちへの軍隊指揮術の教育が始まりました。
ロンメルも学んだエリート養成機関
同校のカリキュラムは多岐にわたり、卒業生が部隊を実際に指揮できるようになるだけでなく、プロイセン社会のエリートとしての素養を身につけられるよう構成されていました。ダンツィヒのアカデミーは第一次世界大戦の終結まで運営され、その教室では、後に第二次世界大戦で最も著名なドイツ将軍の一人となるエルヴィン・ロンメルが学んでいたことで知られています。

現在の建物の様子
当時の兵舎は今日もなお現存しており、現在はグダニスク市の職業安定所(雇用事務所)として利用されています。執務時間内であれば誰でも建物の中に入ることができますが、館内にはかつての軍事施設だった面影はほとんど残っていません。
ダンツィヒ戦争大学へのアクセス
旧ダンツィヒ軍事アカデミーの建物は、グダニスク中央駅(Gdańsk Główny)から徒歩すぐの至近距離に位置しています。訪問の際は、公共交通機関を利用するのが最も便利です。トラムの路線図は、グダニスク市交通局(ZKM)の公式サイトで確認できます。