歴史物語

SS・ゲシュタポ本部跡を訪ねる――ベルリン「恐怖の地形」完全ガイド

ベルリン中心部、政府街として知られるヴィルヘルム通りには、1945年までナチス親衛隊(SS)、秘密国家警察(ゲシュタポ)、保安局(SD)の本部が置かれていました。これらの機関が入居していたのはもともと既存の建物で、1934年に接収され、第二次世界大戦の終結まで国家を支配し続けたナチス党組織の拠点として使用されました。

SS・ゲシュタポ本部跡を訪ねる――ベルリン「恐怖の地形」完全ガイド

ここには、SS全国指導者ハインリヒ・ヒムラーや、保安責任者ラインハルト・ハイドリヒといった組織の幹部たちの執務室が設けられていました。さらに、ゲシュタポ本部の地下には牢獄があり、ナチス体制に屈しなかった何百人もの人々がこの場所を通っていったのです。

SS・ゲシュタポ本部跡を訪ねる――ベルリン「恐怖の地形」完全ガイド

建物群は第二次世界大戦中の空爆によって甚大な被害を受けました。戦後、アメリカ占領軍は残存する廃墟の取り壊しを決定します。そして今日、この場所はナチス時代の犯罪を伝える記憶の場「恐怖の地形(トポグラフィー・オブ・テラー)」財団の敷地となっています。

アクセス方法

旧SS・ゲシュタポ本部は、ドイツの伝統的な政府街であるヴィルヘルム通りに位置しています。最寄り駅は地下鉄U6線のコッホシュトラーセ/チェックポイント・チャーリー駅です。自宅や宿泊地からの最適な経路は、以下のリンクからご確認ください。

開館時間

  • 毎日 10:00~20:00

入場は無料です。

「恐怖の地形」の見どころ

常設展では、SS、ゲシュタポ、SDの歴史が、組織の創設から1945年の解散、さらには逃亡した元構成員たちへの戦後の追及に至るまで、体系的に紹介されています。展示は大型の情報パネルで構成されており、これらの組織に関する解説文、写真、地図が随所に掲示されています。

SS・ゲシュタポ本部跡を訪ねる――ベルリン「恐怖の地形」完全ガイド

また、4月から10月にかけては、建物の外側に仮設の野外展示が常時設置され、そのテーマは2年ごとに更新されます。

SS・ゲシュタポ本部跡を訪ねる――ベルリン「恐怖の地形」完全ガイド

見学時におすすめのポイント

展示場はSS本部があった歴史的な場所そのものですが、かつて資料室として使われていた建物の地下室を除き、当時のオリジナルの要素はほとんど残っていません。展示には当時の遺物が含まれていないため、このテーマに深い関心がある方は、展示図録の購入をおすすめします。展示パネルの解説はドイツ語と英語のみですが、図録にはより詳しい内容が収められており、スペイン語版も入手可能です。