歴史物語

ワイルド・フィールド――ラングリュッチェンII要塞の歴史と見学ガイド

要塞の建設と歴史

ドイツ統一からほどない1880年、新体制の政権はブレーメン港の入り口に浮かぶ小島に、要塞化された哨戒拠点を築きました。この建造物は1930年代初頭まで現役で運用され続けました。

ナチ党の台頭からまもなく、この施設はSA(突撃隊)による「ワイルド・フィールド(野戦収容所)」として転用されます。100人を超える政治犯がここへ送られ、ナチス・ドイツの「新社会」から隔離されたのです。

ワイルド・フィールド――ラングリュッチェンII要塞の歴史と見学ガイド

突撃隊の失脚と国防軍の時代

1934年夏にSA(突撃隊)が失脚すると、同組織が管理していたすべての収容所は閉鎖の憂き目に遭い、ラングリュッチェンII要塞内の施設もその例外ではありませんでした。その後、砲台陣地は国防軍(ヴェーアマハト)の手に渡り、連合軍による絶え間ない攻撃からブレーメン港を守るため、ここに対空防衛砲台が構築されました。

戦後から現在

第二次世界大戦の終結後、この軍事拠点は放棄され、武器類も完全に撤去されました。現在この一帯は自然保護区に指定されており、歴史の痕跡を残しながら静かな時が流れています。

ラングリュッチェンII要塞の見学について

小島ラングリュッチェンIIに立つ要塞は、ドイツ北部の沿岸、ブレーマーハーフェンの街の沖合に位置しています。定期航路や橋が整備されていないため、島へアクセスする唯一の手段は船です。訪問を計画する際は、潮汐や天候のほか、自然保護区としての規制にも十分注意しましょう。