歴史物語

スターリンの最期の日はどのようなものだったのか?――死の前夜から権力闘争の始まりまで

1953年2月28日、運命の夜

1953年2月28日(土曜日)の夜、スターリンはまずクレムリンで、その後モスクワ近郊クンツェボのダーチャ(別荘)で、側近たちと共に時を過ごしました。ラヴレンチー・ベリヤ、ニコライ・ブルガーニン、ニキータ・フルシチョフ、ゲオルギー・マレンコフが彼のもとを去ったのは、翌朝になってからのことでした。

この夜、スターリンは酒を飲み、非常に上機嫌でした。何ひとつ、すぐ後に起きる悲劇を予感させるものはありませんでした。

発見されるまでに18時間

翌日、警護員たちはスターリンの私室から物音一つしない異様な静けさに不安を覚えました。しかし、「呼び出しのない限り部屋に入ってはならない」という厳格な規則により、誰一人としてドアを開けることを許されませんでした。

ようやく夜10時、公務の郵便物を届けるという口実でドアが開けられたとき、スターリンは床に倒れ、意識を失っているのが発見されたのです。

スターリンの最期の日はどのようなものだったのか?――死の前夜から権力闘争の始まりまで

スターリンの死は冷戦終結のチャンスだったのか?

スターリンの死は、冷戦を終わらせる絶好の機会をもたらしたのでしょうか?この問いに答えるのが、ジョシュア・ルーベンスタインの著書『The Last Days of Stalin(スターリンの最期の日々)』です。

ヨシフ・スターリンの死に至るまでの出来事は、今日に至るまで数え切れないほどの調査・研究の対象となっています。同様に、死の直後に起こった出来事もまた、その後数十年にわたる世界の歴史を形作ったことから、深い関心を集め続けています。

本書は、ソ連共産党第19回大会やスターリンが次なる大粛清に向けて準備を進めていた様子から、ラヴレンチー・ベリヤの逮捕に至るまでの一連の出来事を詳細に描き出し、当時いかに大きな変革のチャンスが無駄にされたかを浮き彫りにしています。

失われた変革の機会

スターリンの死は、ソ連の国内政治においても国際舞台においても、新たな状況を生み出しました。しかし、ようやく安堵のため息をつくことができたはずの世界は、ほどなくして再び冷戦の時代へと戻ってしまったのです。

著者について:ジョシュア・ルーベンスタイン

ジョシュア・ルーベンスタインは、ソ連史を専門とする作家であり、フリーランスの講師でもあります。コロンビア大学でロシア語学を専攻し、卒業。ソ連の政治に関する多数の論考や書籍を執筆しています。

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スターリンの最期の日はどのようなものだったのか?――死の前夜から権力闘争の始まりまで