現代の医学的知見は、私たちが思い出したくもない人体実験の数々によっても、少なからず支えられている。かつて、危険を伴うこうした行為に対する倫理的な意識は、遠い昔の話のように感じられていた。しかし、第二次世界大戦中におこなわれた異常なまでの非道な実験が、再びすべての人に事実と向き合うことを余儀なくさせたのである。
だが、それが人体実験に対して直ちに期待された抑制効果をもたらすことはなかった。一見すると何ら問題のない状況下においてさえ、現在の知見から見れば到底許容できない実験が、その後も継続しておこなわれていたのである。
冷戦という時代の名目のもと、また医学研究への多大な投資と画期的な成果の陰で、被験者の権利と保護は軽視され続けた。この状況が変わったのは、医師たち自身が医学研究の倫理性を告発し始めてからのことだった。彼らの告発はメディアや政治の関心を呼び起こし、医学研究には法的な規制が課されることとなった。
本稿では、こうした人体研究の歴史を簡潔にたどっていく。
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人体研究――ルールなき時代(1945年~1999年)
執筆:Evert van Leeuwen