歴史物語

1998年8月18日に起きた主なニュース出来事とは?

1998年8月18日は、世界中で重要な出来事が報じられた一日でした。ここでは、当日およびその前後に大きな話題となったニュースを分野別に振り返ります。

国際ニュース

中国で記録的な大洪水

1998年の夏、中国では長江流域を中心に数十年ぶりとなる大規模な洪水が発生しました。8月中旬には嫩江や松花江でも堤防が決壊し、黒竜江省など北東部の地域にも被害が拡大。黒竜江省だけでも100人以上が命を落とし、建物や農地への被害は広範囲に及びました。同年の洪水全体では死者・行方不明者が3,000人を超える、中国史上でも屈指の水害となりました。

ロシア金融危機が世界を揺るがす

8月17日、ロシア政府はルーブルの切り下げと国内短期国債の事実上のデフォルト(債務不履行)を発表しました。翌18日、モスクワ市場は大混乱に陥り、株価は急落。このショックは世界各地の株式市場や新興国経済へも波及し、のちに「ロシアショック」と呼ばれる世界的な金融危機の引き金となりました。

東アフリカ大使館爆破事件と米国の報復構え

8月7日にケニア・ナイロビとタンザニア・ダルエスサラームの米国大使館がほぼ同時に爆破され、250人以上が死亡するテロが発生していました。クリントン政権は、過激派組織の関与が疑われるとして報復を検討。数日後の8月20日、米軍はスーダンの製薬工場とアフガニスタン内の訓練キャンプへ巡航ミサイル攻撃を実施し、両国間の緊張が一気に高まりました。

米国国内ニュース

クリントン大統領が大陪審で証言 ― モニカ・ルインスキー事件

ホワイトハウス元実習生モニカ・ルインスキー氏との関係をめぐるスキャンダルで、ビル・クリントン大統領は8月17日、連邦大陪審からの質問にビデオ中継で回答しました。続くテレビ演説で大統領は「不適切な関係があった」と初めて公に認めます。翌18日の各紙はこの証言と演説を大きく報じ、世論は割れながらも支持率は高水準を維持。しかし独立検察官による調査は続き、のちの弾劾手続きへと発展していくことになります。

英国・BSE(狂牛病)問題の公的調査

英国では、BSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)への政府対応と、ヒトの変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)との関連を検証する公的調査が進行中でした。ブレア政権が設置したこの調査(フィリップス調査)は、政府や企業の対応の誤りを厳しく検証するもので、2000年の最終報告書は英国の食品安全行政を大きく転換させることになりました。

エンターテインメント・スポーツ

マグワイア対ソーサ、本塁打王争いが白熱

1998年のMLBは、ロジャー・マリスのシーズン最多本塁打記録(61本)の更新を目指す、カージナルスのマーク・マグワイアとカブスのサミー・ソーサによる「ホームランレース」が全米を熱狂させていました。8月中旬の時点で両者とも50本前後に到達し、記録更新は時間の問題と言われるほど。シーズン終了までこの争いは最大の話題であり続け、最終的にマグワイアが70本、ソーサが66本を記録しました。

『プライベート・ライアン』が興行収入首位に

スティーヴン・スピルバーグ監督の戦争大作『プライベート・ライアン』は、公開から約1か月が経っても北米興行収入ランキングの首位を守り、批評家からも絶賛されていました。同作はその後、アカデミー賞で監督賞を含む5部門を受賞しています。

このほか、8月15日にはAppleのパソコン「iMac」が発売され、そのデザインと使いやすさで大きな話題を呼んでいました。

まとめ

1998年8月18日前後は、中国の大洪水やロシア金融危機といった国際的な災害・危機から、米国政治の転換点、そしてスポーツとエンターテインメントの話題まで、多方面で歴史に残る出来事が重なった時期でした。